1 エレン・イェーガー

オレじゃない

オレはずっと、貴方を好きでいたかった。のに…
すいません…でも、やっぱりオレは、
諦めたくなかった、ずっと…

言葉を交わして、貴方から声が返って来る度に、
笑ってくれる度に勘違いして、まだ期待して。
ふざけて触れ合う体温が、許してくれるからまだ触れたくて。
貴方のオレを冷たく突き放さない優しさに付け込んで、きっとあの人にも嫌な思いをさせていたんだと思う。

ごめんなさい。あの人のものだって知ってたのに、好きになってごめんなさい。

貴方を好きじゃないオレなんて、いらなかったはずだった。
ずっと良かったはずだ、永遠の片想い。
一粒一粒想いの雫が溜まって、溢れて…いつしか零れて。
もう、もう…保てない。

ありがとう、ございました。
でも、無駄じゃないって思いたい。
好きだった時間、オレは凄く幸せだったから、貴方の近くに居られて嬉しかった。
そう、心の底から思えたらいい。
いつか、いつか…