1 リヴァイ

停止線

もう、いい。

そんな風に自ら見切りをつけてさっさと手を離してきたから俺は成長しねぇんだと、そう自分で言ってりゃ世話はない。ただ深く立ち入るのも溺れちまうのももう御免だ。半分遣って、持ってかれて、千切れて、治りの悪い怪我に悩まされるのももう辛い。
ガキみてぇに何も考えず走り回って転んで傷作って、それでもまた走り出す事を楽しく思える程にはもう若くもない。

要は俺の問題だ。手を離すべきか、離さざるべきか。…見切り発車になっちまうだろうが。
断ち切りゃ、楽にはなるがこの先ずっとこのままだろうなとも思う。俺はそれを幸いと思って生きる事が出来るのか。