1 リヴァイ

無題

お前は相変わらず忙しくしているのかもしれない。
もしかしたら、他にもう相手を見つけているのかもしれない。
俺の事などもう忘れちまったのかもしれない。

ほんの数ヶ月の間だけ、話した回数もそう多くない。
それでも俺はお前を不安にさせては怒らせてばかりいた気がする。
俺にはお前の不安を取り除く事は出来なかったし、最後まで信じて貰えなかった事はつらくもあったが最近漸く涙は枯れだした。

俺もいい加減前を向こうと思う。
月が変わったら、お前への思いは断ち切ろう。
ガラにもなく女々しいが、あと数日で自分の中でケリをつけようと思う。
もしかしたら、なんて希望がない事は分かり切っているからな。

幸せな時間は確かにあった。その事に礼を言おう。
幸せに、エレン。