1 ミカサ・アッカーマン

サシャ、サシャ。

嘘だと言って欲しくて、縋りたくて、みっともなくて。私が悲鳴を上げている。

分かっていた。私から離れる事はないのであろう事。つまり、それは、サシャからの別れという事で。

酷い暗雲、おかしい。おかしいおかしいおかしいおかしい!
私は、そう、約束通り、約束を守って……本気の執着をしないと。

もう、ああ、たまらない。
自分が許せない。
逃げ道は、きっと現実。