1 エレン・イェーガー

もう戻らないと知りながら

貴方の手紙を詰めた箱の中身を眺めていました。
初めて告げられた終わりが入れられなかった辺り、そこからずっと情けないなと自分で思います。

貴方が好きになってくれたのは、俺の幻想だったんでしょうか。俺が知らない俺だったんでしょうか。きっとこの先もずっと解らない永遠の問いかけです。
ただ、最初に離れた時に抱いた願いがやっぱり今も変わらなくて、それでももう繋ぐことも出来ないから。感情をここに溢すくらいしか、俺にはもう叶いません。

俺の知らない世界で、どうか幸せに。 俺なりに、ずっと一生懸命でした。