1 クリスタ・レンズ(代理)

無題

本当に嫌いなのは自分自身。自分を好きになれないから、人を、世界を愛してあげる事も出来ないの。分かっていて、それでも誰も愛せない事が苦しい。

私にもエレンみたいに目的があれば良かった。私にもミカサみたいに大事な人がいれば良かった。

……でも本当はどれも欲しくないの。失った物を取り戻したくもないし、本当にこの世界で役を与えてもらってまで生き延びたいかも分からない。自分の事なのに。

ごめんね。私はいい子じゃない。貴方の前ではいい子で、“クリスタ”の顔で笑っていたかった。でももう無理みたい。胸が苦しいから、さようなら。