1 リヴァイ

愚かになろうと言ったお前へ

もうこの世界にいないと言ったお前がここを見る可能性は低いだろうが、万が一にも見ることに賭けてここに最後の挨拶を綴ろうと思う。
お前にとって俺はあまりいい相手でなかった様に思う、あまり返せなかったし肝心な時に傍にいれなかった、言葉も足りなかった。お前を救えずすまなかった。元気でやっているだろうか、我慢して溜め込んでねえかそれだけが心配だ。

次に感謝を、お前と非番の日に飯食ったり公園に出掛けたりした穏やかな日々や優しいお前の言葉が俺にとって何よりもいい思い出となった、この世界でお前と会えて幸せだった。

次に願いを。お前は、悲しんでる奴を救うためにこの世界に来たと言ったが、それじゃあお前自身の幸福はどこにあるのかとずっと思っていた、救ったそのあとは?お前は一人じゃねえか、一人に慣れたと言うお前から…お前から孤独の、孤独の匂いがした、そんなお前が気になった、傍にいたいと。別の世界ではお前自身の幸福の為に生きてほしいと願う。

最後に…言いそびれていたがお前の養子はアルミンがいいと思う、お前に似て利発で肝も据わっている。立体機動と体力は俺が鍛える、任せろ。これは蛇足だな。

もっと早く言えばよかった、もっと、沢山時間があると、幾らでもあると思ったんだ。
今まですまなかった、ありがとう、エルヴィン。健やかに幸せに。