1 エレン・イェーガー

ジャーン、

ジャン、ジャン、…ジャーン。
…もうどんだけ呼んでもおまえには届かないんだろうな。
…最後くらいさ、…ありがとって、直接言いたかったんだけど、…それも叶わないみたいだから、此処で。

なあ、ジャン。
おまえが俺にくれた言葉、まだ一つも捨てれそうにねぇんだ。ただの一文字も捨てたくねえ、ぜんぶ、ぜーんぶ、…ずっと、大切にとっとく。…きっと、おまえ以上の“おまえ”なんて、この世界にはいねぇから。

ずっと、…ずっと、傍に居たかった。
…俺が好きになり過ぎたのがきっと駄目だったんだよな、…ごめんな、重かったよな。

…ありがと、ジャン、…どうか、…どうか、幸せになってほしい。
大好き、……愛し、てた。