1 エレン・イェーガー

「ごめんな。」

多分一生好きでいる相手の事を隠して、お前と笑い合うのが辛かった。
……俺が最愛を作ることの出来ない本当の理由が、これだ。
死に別れた相手を想う奴の事が忘れられない。
……誰かに、助けて欲しかった
無意味で、滑稽な俺を、「それでもいい」って、抱き締めて欲しかった。
けど、実際そうされたって、俺の気持ちは何も変わらなかった。……応えられない罪悪感ばかり大きくなった。嘘をついている自分を、どんどん嫌いになるだけだった。
……きっと、俺が想っているあいつも、同じだったんだろうな。


……泣かせてごめん。
全部、俺のせいだ。
「愛してる」。