1 ハンジ・ゾエ

嫌い

嫌いと言えば良かった。
手を離したのは私。
忙しいを理由に逃げた。鳩を消し去り、全ての手紙を燃やした。

どうしても、許せなかったんだ。
私の器が小さかった証拠。
探しにも来ないとなると、君も私にうんざりしていたんだろう。
君が心底嫌いだ。