1 リヴァイ

一人きりの壁外調査

明かりを消した部屋の中で、淡々と準備を進める。
持ち物は、立体機動と、マントと、ブレスレット、時計。…それから指輪。

死にに行くようなモンだが、もしかしたらうっかり生き残っちまうかもしれねぇ。

それでもテメェが俺から離れる時は、とずっと考えていた事だったから。
俺は行く。朝日が昇ったら、もうこの世界とはお別れだ。

…今だって、愛してる。
ずっと、忘れたくねぇ。俺には眩しいくらいだった、テメェらの言葉。例え巨人に喰われても、俺の心臓はテメェらにだけ捧げる。