1 エレン・イェーガー

丸めた手紙

お前と居るのはスゲェ楽しいよ。
ガキみてーな応酬も楽しいし、偶にさも当然みたいなツラして真面目に語るお前を見るのもすげー好きだ。言い分にも毎度感心する。
でもよ。だからこそ間を置かずに返事を詰め込んで引かれて距離を取られんのも、今の空間をオレの曖昧な感覚で壊しちまうのも嫌なんだ。

いつか似合いの誰かの手を取り幸せそうに笑って惚気るお前を祝ったり揶揄ったり羨ましくて蹴り飛ばしてやりてぇって気持ちと、このまんまグダグダオレの傍に居りゃあいいのに、なんて求める関係性のよく分からん願望が混ざってる。

けどお前はそんな面倒な感情は求めてねぇだろうし、オレもこんな不確かな感情で振り回したくねえ。
一番の理由は、それを知ったお前を困らせたり嫌われんのが怖えって言う身勝手だけどな。

最近は時間がある時でも書き終えた手紙をしばらく手元に度々残したまま、見返しては何度も修正してから送ってんだ。だから、今を守るために少し待たせちまう日があっても許してくれ。てのはワガママだな。
お前の笑顔を壊さないように、生まれ始めたこの気持ちには自分できっちりケリをつけるからよ。

また今日からお前と対等なオレで居られるための呟き、終ーわりっと。
スペースありがとうございます。これで潰れちまわずに済みそうです。