無題

大好きだよ。大好きだったんだ。

君は優しいから、ずっと優しい嘘をつき続けていてくれた。
僕が好きだって言ったら、好きだって返してくれるの、分かってた。でもそれが本心じゃないのも、分かってたんだ。
僕はずるい。

ずっとずっと、本当にごめんなさい。
君とのキス、忘れないよ。本当に好きな人とのキスってあんなに幸せで、涙が溢れてくるものなんだね。
一度だけ、最初で最後、でも僕はこの思い出を土の中まで持っていくと思う。
君はもう僕の事なんて忘れてしまったかな。

優しい優しい君、 幸せになって下さい


夜風が冷たい。