1 エレン

無題

余りにも突然だったから…未だに兵長がいない現実を受け止めれない…。
明日も明後日も夜には兵長がただいまって帰ってきて…俺は飛びついて喜んで…そんな当たり前の幸せがずっと続くと思ってた…。
だからあなたのいない現実を受け入れられそうにありません…。
兵長の犬でずっといたかった。
これ以上なにも望むものなんかなかったのに…。
俺があんなこと言わなければ、あなたは変わらず…俺のそばにいてくれましたか?
お前の飼い主は俺だけだって離れないって…信じていたのに。
これから俺は何を信じていけばいんですか?
誰を待っていればいんですか?
兵長…。俺があんなこと言った後でもそばにいてくれるって離れないって言ってくれたのにあれは嘘だったんですか?
今はもうなにが本当だったか分かりません…。
もう俺は飼い主を作る気もありません。
幸せも欲しくありません。
兵長以外に代わりなんかいないから。
飼い主は兵長じゃなきゃだめだから…だから俺は幸せもいらない。
何もいらない。
でもあなたは幸せになってください。俺の分まで…。
連絡したけどきっと来ないから…こちらに最後のお別れを…。あなたは気づかないだろうけど。
さようなら。
俺の世界で一番最強のご主人様…。
大好きでした…。