夢魔。(R20)
――…胸クソ悪い夢を見た。
ああ、分かっている。唯の夢だ。なのにこんなにも気分が悪いのは、…それが強ち唯の夢でもないからだ。
とは言え、何時までも引き摺るつもりはない。
このクソ寒い夜に布団を暖める温度が傍にあれば、寝直しても夢見が悪いってことはないんじゃねぇかと考えた。
…何だ、その間抜けな面は。察しが悪いな。
お前、今夜は俺にその体温を捧げろ。
後ろに控える者が成人を済ましていて、仮宿を訪ねて来られる野郎ならば姿は問わない。
俺の許を訪ねるのが不服なら、エレンの所へ行け。
掛ける言葉は何でもいい。自ら部屋に入って来られないのならば、誰の許へ向かったのかだけは分かるようにすればいい。
ただし、…引き摺り込まれても文句は言うな。
早く来い。
お前という存在を、俺に貸せ。
ああ、分かっている。唯の夢だ。なのにこんなにも気分が悪いのは、…それが強ち唯の夢でもないからだ。
とは言え、何時までも引き摺るつもりはない。
このクソ寒い夜に布団を暖める温度が傍にあれば、寝直しても夢見が悪いってことはないんじゃねぇかと考えた。
…何だ、その間抜けな面は。察しが悪いな。
お前、今夜は俺にその体温を捧げろ。
後ろに控える者が成人を済ましていて、仮宿を訪ねて来られる野郎ならば姿は問わない。
俺の許を訪ねるのが不服なら、エレンの所へ行け。
掛ける言葉は何でもいい。自ら部屋に入って来られないのならば、誰の許へ向かったのかだけは分かるようにすればいい。
ただし、…引き摺り込まれても文句は言うな。
早く来い。
お前という存在を、俺に貸せ。