人生最期の日。(R20)

それは当たり前と言えば当たり前の結果だった。
壁の外から人類を蹂躙していた脅威が去った今、残る存在はオレ一人。どれだけオレが巨人を憎んでようが、兵士として正に身を削って巨人共を駆逐しようが、壁の中で怯えていた人達にとっては同じ。
漸く手に入れた自由を、また脅かされるかもしれない恐怖から守るため、世界が選んだ結論は――…オレを、殺すこと。

オレは、明日。
処刑される。


条件
・本体様が成人済みの女性である
・仮宿を受信できる(g、xx、e-boxを所持)
・台詞抜きで全角150字以上の描写ができる(上限なし、長文歓迎、斑有り可)
・レス関係に寛大である(こちらは一日複数通〜三日に一通は返事、そちらは一週間までなら可)
・打ち切る時は件名「END」の空メか挨拶ができる


処刑前夜、何時ものように地下牢に捕らえられたオレの許へ現れたあなた。
さて、ここで二つの選択肢です。

1:ふざけんな、処刑されるなんて冗談じゃねぇ。殺されて堪るか!腕を繋ぐ手枷を引き千切らんばかりに暴れまくり文句言いまくりの獣なオレ。

2:結局オレは、世界から拒否される存在なのか…?自分が駆逐した巨人として駆逐される側に立った諦めか悟りか、大人しく手枷に繋がれ世を儚むオレ。

あなたが見たのは、どっちのオレですか?
どちらを選んだとしても、オレの明日は決まっている。…まあ、今は大人しくしてるからと言って、明日も大人しく首を撥ねられるとは限りませんが。

現れたあなたは、どなたでも構いません。最後の夜だ、許されるんじゃないですか?
宥めすかすか、叱責するか、その辺りはあなたにお任せします。
明日オレの首を撥ねるのがあなたの役目だとか、お互いの関係がどうだとか、希望があれば教えてください。特になければ関係性は元来のまま、明日オレの首を撥ねるのは憲兵団だということにさせてもらいます。

言葉を交わす期間は、基本的にあなたが立ち去るまでの期間を考えてます。立ち去るタイミングはお好きなように。一頻り話して部屋に戻るでも、憲兵が連行に来るまでそこに居るでも。どうせオレは牢から出られませんし。
オレの首が撥ねられるところが見たいなんて悪趣味なあなたは、見に来てくれても構いません。ただし、当然ですがその場合“死”ってモンが付いて来るのでそれに耐えられる方のみでお願いします。――…罷り間違って、あなたがオレを逃がそうなんてことするなら、話は別ですが。

あ、取り敢えず寝落ちまでで、なんて現実的な期限でも可能なので、その方が良いならそう言ってください。


…こうして話せるのも後少しだと思うからか、随分喋り過ぎましたね。
地下牢へ訪れるつもりのあなたは、

件名
空欄

本文
・どちらのオレか
・状況や関係性に希望があれば
・やり取りの期間
・接触描写
(1のオレ:手枷の鎖を軋ませてここから出せと叫んでいるところへ降りてくる場面
2のオレ:大人しくベッドに座り神妙な顔で物思いに耽っているところへ以下略)

を、書いた書類を携えてお越しください。


世界がオレを選ばないなら、
オレだって、世界を選ばねぇ。
オレにもう少し、時間をください。

――…つまりは、あなたの気が向くときまで、と…都合のいいことを言ってるのは自覚してます。
オレに残された世界との繋がりは、今やもうあなたしかない。