収まらない

俺には恋仲である男がいる。
その男のクソ加減とテメェの女みてえな執心にはほとほと呆れるばかりだ。
……収まンねえんだよ。なァ、其処のお前。彼奴に向ける筈だった砂糖の如くゲロ甘い愛の言葉を、情けなく縋り付く言葉を。行き場のねえこのだらしない言葉を貰ってくれねぇか。何、三文芝居決め込むのも酔っ払いを宥める様に聞き流すのもお前の勝手だ。俺の要求は唯一つ、「ブツけさせろ」。勢い余って殴り掛かっちまったら悪い。その時は小物だから仕方ねえと笑え。
提供は悪ぃが俺のみ。募集は野郎なら贅沢言いやしねえよ。
期限はお前の堪忍袋の緒が切れちまうまで。宿はxx又はe箱のみだ。
受けてくれるという慈愛に満ちた野郎はすぐに鳩を飛ばせ。待つ。