暇の潰し方
別に何が有ったって訳じゃねぇんだ。ただ眠れない。暇の潰し方なんざ知らねぇよ私。増してや時間も時間だ、安易に動いて喧しい奴らを起こすのも面倒だし。そこで、だ。こんな時間に私の貼り紙を見てるって事は、さしずめお前も眠れないって事だろ?それならその時間を私に寄越せよ。なに、取って食いやしねぇって。寂しいっつーなら傍に居てやる、温もりを分けてやっても良い。優しいだろ?流石ユミル様だろ?…まあ、ポロッとらしくない事を零すかもな、それは一夜の夢だとでも思えよ。明日にはお前の前に私は居ないかもしれねぇしな。ちなみに、私の他にアニとクリスタ、ジャンが控えてる。好きな奴を選べよ。お前の姿は問わない、選り好みするつもりもねぇよ。…まあ、要するに。寂しいっていうの?笑うなよ、私にも一丁前にこんな感情有った事に自分でもびっくりしてんだよ。そんじゃ、あんま期待しないで待っててやるから。さっさと部屋に来いっつーんだよ。