悪戯心

甘えるより悪戯する方が私らしいのだろうけど、たまには誰かの隣でくだらない話をしたり安心して眠りに落ちたい。
そんな私の願いを叶えてくれたチビが頭から離れなくなったので捜索願いの貼り紙をここに貼付けておこう。
こんな子が迷子になりました！見掛けたら私、ハンジ・ゾエに御一報を！…なんてね。

私が中々貼り紙を出さなかったのは、部屋であなたを待つことが出来る時間が滅多に訪れないからだ。ま、任務で忙しいって思ってくれりゃあいい。大体合ってるから。
でも私はあなたに会いたい。もう少し言葉を交わしたい。
なので、連絡先だけ一方的に記しておくよ。お手紙をくれるかどうかはあなたに任せる。

え？鍵？今更必要かい？仕方ないなぁ、少し狂犬気味で巨人の研究より巨人をばっさばっさ削ぎたい気分のハンジさんだよ。
それじゃあ…また会える事をちょっぴり期待している。

題で気付いたし今更だな、本当に。
お前へも鍵なんざ無くても充分だろうが、俺からも出しておくか。

お前の望む方を与える
自愛の仕方が分からないから教えて

この二つで分かれ。文句は受け付けねぇ。

と言うか、だ…誰が迷子だ？お前の方がよっぽど迷子じゃねぇか。
これを記した後に宛先へ連絡しておく。若し届いてなけりゃお前から送ってきてくれりゃ幸いとだけ。

早速ありがとう、無事届いたよ。送り返したが、もし届いていないようなら私からそちらへ送るよ。
鍵も十分、把握出来た。

べ、別に迷子じゃないし！わざとうろうろしてるだけだからね…？

それじゃあ、今日もそこら辺をうろついてよう。
あなたが来たら、おとなしくしているから。またね。