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1 エルヴィン・スミス

静寂

あの表題を見て足を踏み入れたのならお前だろうか、リヴァイ。

鍵を置く、確認を。
・持参された報告書
・経験不足な兵
・換気で開かれた窓

どれも特筆すべき物では無いが、お前なら分かると信じている。
さて、結論から言おう。
短時間ではあったがお前の纏う空気に惹かれた。
もし此処に気付き、お前の主義と心情に反しないのであれば再びの逢瀬を願いたい。

答えが否であれば反応は必要無い、無駄な手間は掛けさせたくない。
そうでないのであれば、お前の都合の良い日時を提示して欲しい。私からの願い出だ、当然極力合わせる。

あのまま、
お前にあんな風に触れられたままでは、私は到底休む事など出来ないよ。
2 リヴァイ
…俺、だな。
休めと迫っておきながら俺が落ちたようだ、悪かった。

俺の技量不足で退屈させたろうと思っていたが、団長自らの嬉しい申し出じゃねぇか。
久しぶりに穏やかで張り詰めた空気を味わえた、あの雰囲気は嫌いじゃない。
出来れば応じたいが、普段、茶には行かねぇんだ。
夕方から日付変更辺りまでしか時間が取れねぇからな。

その時間内でも可能であれば、または茶以外で繋がれれば、続きを。


その鉄錆と砂埃の匂いがついたジャケットを剥ぎ取ってやる。
もっと早く、触れていれば良かった。
3 エルヴィン・スミス
正直反応があるかは五分だと踏んでいた。
素直に喜んでおこう、ありがとう。

落ちた事は気にしなくて構わない。あの時間だ、無理も無い。

そちらの活動事情は理解した。
私はお前の貴重な遠征機会を貰い受けたと言う訳だ、幸運だったな。

夕方から日付変更辺りまで、という事だったが今日を含めこの3日間の内1日であれば此方もその時間帯で調整する事が出来る。
お前の予定が許すのであればその期間にもう一度、慣れない場に出て来ては貰えないか。
万が一にでもその後も縁が繋がるようであれば、今度は私の私室の鍵を手渡そう。


早々に喉を鳴らす猫に興味は無い。
敵との戦闘においても重要なのは踏み込むタイミングだ。
お前の其れはとても的確だったと私は評価しているよ。

さて、この温もりをどう扱おうか。
4 リヴァイ
悪いが手短に済ませる。

指定させてもらった時間内であれば日は問わない、お前の都合で決めろ。
16時以降、空けておく。


俺はお前の刃であり、手駒であり、翼で在りたい。
それだけだ。…今は。
5 エルヴィン・スミス
迅速な反応に感謝を。

では熱の冷めやらぬ内に。
可能であれば今日の16時半に開いている部屋で待っている。

ただ昨日の今日だ、反応時間からもお前があまり休めていのでは無いかと気になっている。
優先すべきは其の体だ。
もし少しでも不都合を感じるようであれば明日の同時刻にしよう。

直前になっても構わない、手の空いた時に連絡を。


刃が折れ、手駒として機能しなくなり、翼が只の虚像となる。
その時人類は、私は、お前は、何を思うのだろうな。
6 リヴァイ
流石と言うべきか、決断が早くて助かる。

日時は確認した、本日16時半に適当な部屋で。
一日や二日、眠らずともどうにでもなるが…無理のない時間まで、と言っておくか。
また寝落ちる可能性も高いが、どう転ぼうともまたここに礼は残すつもりだ。目を通してもらえればありがたい。

じゃあな、また後程。


先のこたえは自分の中にしかねぇよ

俺は、最期のその時まで曲がらない。
7 エルヴィン・スミス
其方こそ、いつも端的で明朗なレスポンスで助かるよ。

約束の時間だ、free205に居る。
特に急いている訳ではないし、来られるようになれば足を運んでくれ。
前回のお前のロルの返信から回しておく事にする。

礼に関しても了解した。
兎に角無理をするな、とだけ言っておく。


お前の存在はいつも気高い。
……使い慣れねぇと不便だな。いつの間にか部屋を出ていた。悪い。
こっちにも宿を残す。連絡をもらえれば有り難い。

眠気が死ぬほどウゼェと思う程には楽しかった。
お前に会えたことに感謝を。

こんな出会いもあるもんだな。
(変な気分だ)
9 エルヴィン・スミス
きちんと夢の中へ辿り着けただろうか。
多方面で無理を強いてすまなかった。

先程鳩を使いに出した。
無事届くと良いが。

色々と記載したが、もしもお前の主義と根本的に相容れない部分があるようであれば返事は必要無い。
お前にこれ以上無理をさせたくは無い。


こんな出逢いもあるもの、か。
かなり他と毛色の違った特異な糸を手繰り寄せてくれたお前に感謝しているよ。
おかげで寝すぎたくらいだ。お前こそ寝ているのかと問いたいところだが時間もない。用件だけ。
鳩は…届いてねぇな。
本宿を残してみる、手数かけて悪いが再度連絡をもらえると助かる。
11 エルヴィン・スミス
鳩が迷ってしまったようだな。
鳩同士のやりとりの中でなら兎も角、此処から飛ばしてもとは…珍しい事だが仕方あるまい。

先程、昨夜と同様の文章を再送した。
此方の問題もあるかもしれない。
最後に話した時に提示した鍵とは異なる物を添えておいた。
どちらでも好きな方を使ってくれ。

今度は無事に届くと良いがな。