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巨人講座を開きたい君へ。

表題にも鍵を含ませてみたよ。勿論私の言う君、ならばピンと来る筈だろう?

と言うわけでおはよう。そして昨日の夜は楽しい時間を改めて有り難う、随分と遅くまでだったが無事にベッドに辿り着いてくれた…だろうね?久し振りの茶会で緩やかに話せて遊戯も出来て、面子にも恵まれて、何故睡魔は襲って来るのかと恨まずには居られない程に心地良く過ごし満ちた思いにさせて貰った。

・長文派
・鼻血とハンカチとクラバット
・潤沢な予算

君が選ばなさそうに鍵を幾つか置いていく。一晩経って気が変わっていないければ少し言ったように、また、話しがしてみたい。手紙でも茶室でも板ででも…その手段は君の希望を優先しよう。ただ…ね、茶室だと長居出来ない事も多いかも知れない事だけ了承してくれると助かる。

手短かだがこれで一旦下がろう。手飼いの鳩を置いては行く、けれども先述通りと同様に返事をくれるならここにでも構わないよ。
–––––…実は結構返事を期待してる、なんてね。
こんにちは、エルヴィン。昨日は良く眠れたかい?私の方こそ楽しい一時を過ごせたよ、どうも有り難う。ちょっとは頼り甲斐ある上官――だったよね。可愛い新兵のお役に立てた筈、皆のお陰だよ。とっても居心地がいいまったりのんびりとした場所だった。

その通り、貴方が言ったように私はやりたい。私の退役後は教職が似合う、と皆が言ってくれたにも関わらず、皆が拒否するのは何故。私がやりたいのは巨人講習!私が開講した時は是非おいで、今の特別参加者はエルヴィンだけどね。


さて、先ずは鍵を置かないとね、貴方に告げた通り沢山の鍵をあげるよ。

・私は桜、エルヴィンは新芽。
・身を挺した悪い見本の私、ペナルティは私の巨人講習。最後は仲良く皆罰ゲーム、その回答も全員仲良く同じ。
・その潤沢な予算は、私の巨人研究費に投じてもらいたい。
・愛情と刺激と熱と言う名の水が欲しい、それからエルヴィン?


貴方はちゃんと布団に入って寝ただろうね、お疲れ様。――結局リヴァイと最後の見送りをどうするか決まらなくてね、折角だからじゃんけんで決めたよ。そうしたら、何と最後に私が勝ったんだよ!連敗組は脱出したってわけだ。大丈夫、リヴァイはちゃんと部屋に戻ったみたい。私も部屋には戻ったけど、目が覚めた時には本だらけの床の上だったよ。

――貴方の可愛い鳩さんに私の手紙を括ったよ、此処に記した同じ文面でね。ただ相手に上手く届いたとしても、私が受け取れないことがあるみたい。その場合はまたこの場所に記して欲しい、先ずは交流板か鳩か決めようか。それなら茶室で打ち合わせをしても時間は掛からないと思う。――私は煽って煽られるのが好きだよ。貴方に剥がせるなら剥がしてみなよ、私が被った猫を。…なんてね。