雷鳴の夜に

本当は、けっ…、「結婚しよ」とか、「やろう！今…！ここで！」とか、主に僕の欲望が丸出しのタイトルにしようかと思ったんだけど、一眠りしたら少し冷静になった。
結果としてなんの変哲もないタイトルになったけど、これできっと分かってくれるかな。

キーワードは……出さなくても君にはきっと伝わると思ってる。
実を言うと昨日は僕の方が君を甘やかしたいと思っていたのに、結局いつもみたいに僕の方が君に甘えてしまったよね。格好がつかないなぁ…。
改めて、ありがとう。ライナー。

次の日取りは、君がここに顔を出してから決めることにしよう。できればその時にライナーが都合の良い日時も添えてくれると助かる。

それから、されたくない事があったら今の内に教えてくれるかい？
僕の方は妙に好みが広い…というか、…うん。逆に言えば自分がされて嫌な事はほとんど無いとも言えるんだけど、その分うっかり君に変な事をしてしまうかもしれないから。
ここに印すのが憚られるような場合は会った時に教えてくれるのでも構わないから、ちょっと考えてみて。

――それじゃあ、僕は一旦訓練に戻るよ。
……ライナー、今日は少し過ごしやすい気温だよね。太陽も隠れてるし。
お互い、頑張って凌ごう。僕たちに優しい夜がまた来るその日まで。

ベルトルト、伝言感謝するぜ。
夕べから明け方まで相手して貰えた事改めて礼を言う。俺好みの背景設定な上、がっつりと描写系の手応えに加えてお前が好みと言う怒涛の３連発だった。鍵は無くとも直ぐに分かった。
稲光の中、垣間見たお前のその真っ黒な眼が俺を興奮させた。

それで続きだが、茶室に出れるのは来週の土曜日になる。その間で出れそうなら此処で知らせるが現時点では上記の通りだ。
伝書ならいつでも続きが出来るが、どうだ？お前が茶室派と言うのなら土曜日まで待たせちまう事になるが…。ベルトルトさえ良ければ伝書で続きしつつ、茶室に出れる時は茶室で続きっつう事で提案する、考えてみてくれ。

もし、伝書を容認して貰えるなら改めて此処に俺から貼らせて貰う。

以上だ、お前からの返事を待つ。

連投すまねえ。
追記だ、されて嫌な事は特にはねぇな。その話もまた再会出来た時に話そうぜ。

茶室自体慣れてねえせいで諸々の穴を許せ。
ああ、ｰｰｰ今夜は雨が酷い。雷鳴も安心するが、この激しい打ちつける雨音も悪くねえな。全てを流してくれる。

ライナー、一日お疲れさま。

また会えて嬉しいよ、見つけてくれてありがとう。嬉しいんだけど……そんな風に褒め殺しにされたって、明日一日僕の機嫌が良くなるだけで他には何も出せないからな。
と、いうか、ライナーの目の方がよっぽど……だっただろ。ギラギラしてて、なんだろう、…まるで繁殖期の牡牛みたいな……。
…うん、ごめん。もう少し雰囲気のある例えを探したんだけど、僕の語彙能力じゃこれが限界みたいだ。思い出すと色々まずいから、今は敢えて考えないようにしておこう。

それはそうと。ごめんライナー、来週の土曜日は僕の方が予定が有って来られない。翌日の日曜日はどうだろう。もしくはそれ以降で都合の良い日を改めて教えて欲しい。
このままだと次に会うまで大分日が空きそうだし、君の言うように、またこっちで会うまでの間に合わせに伝書を使うことにしようか。
君が連絡先を貼りつけると言ってたけど、この伝言と一緒に僕のものを添えておく。伝書のタイプはe-boxだけど、他が良い時にはここで声を掛けてくれ。
君を待ってる。

お前にはe箱で送信済みだが万が一にも届いてなかった場合は手数かけさせるが俺の方へ連絡を頼む。

おはよう。
君からの手紙が上手く届いていないようだったから、少し前に僕から送らせて貰った。
もし僕からの手紙も届いていなかったら、ここで教えてくれ。

自分で試してみたがどうやら届かねあえ様だ。何が問題かわからんが、困ったなこりゃ。
お前に色々と伝えてえ事があるんだが。ついさっき再度お前に伝書を飛ばした。届いてなかったら今夜23時以後に茶室で待ち合わせしよう。勿論お前の都合さえ良ければだが。伝書先を教えるだけに留まっちまうが…、兎に角にも早くお前と繋がりてぇんだよ。

はは、参ったなこれは……。

繋がりやすいと思われる別の宛先をこれと一緒に置いておく。四度目の正直を願ってもう一度だけここから送ってくれ、ライナー。
それで駄目なら今夜会おう。僕も、早く直接君の声が聞きたい。

手間をかけさせてすまんな。たった今だが望みを託してお前に伝書を飛ばした。
もし、届いてなかったら今夜茶室で教える。訓練中に時間を取らせて申し訳ねえ。