満ち欠ける月

お前の目に留まるかどうかは賭けだと思うが…昨晩貰った時間と言葉に感謝をしたく筆を執った。

先ずは寝落ちの謝罪を。結局お前に感謝も就寝の言葉も告げられずに寝ちまった事、悪かったと思う。お陰でよく寝れたし、気持ちも晴れた、昨晩は付き合ってくれた事感謝する。

お前はあれから眠れたのか、それが少し心残りだが質の良いそれに就けてりゃ良いがな…。

――満月を見るのが今から楽しみだ。

…鍵の表記がなかったな。一応。

・見方一つで変わる月
・いくらか大きい翼
・揃えたブーツ

書き込もうかは悩んでいたが、此方も礼をと筆を取らせてもらったよ。


・月夜を見つつの紅茶
・満月の晩が待ち遠しい
・一度は撫でられなかった頬

鍵という鍵が見当たらなかったが、十五夜を目前にして書き込んでおく。
胸の支えが取れたと言っていたからゆっくり眠れたのだろうと思っていた、現に私もあのまま寝るようにしていたから君が謝罪することはない。
互いに心安らぐ時間になっていたのなら幸いだ。

今度月を見上げるときも快晴で、君の心が穏やかであるよう願っている。