1 アニ・レオンハート
10分待ってくれたアルミン。
大した話もしてないし入室時間が複雑だっただけ。賢いあんたならタイトルできっと勘付いてくれると信じてるよ。
もっと明確な鍵と言えば…先に調査兵団分隊長が来ていて、あの人は弾かれて、あんたが来た。これでもう充分だと思う。
悪かったね、折角来てくれたのに色々手子摺って。――アルミン。私さ、欲張りなんだよ。あんたと話してみたかったっていうのも事実。まあ…こればっかりは、…しょうがないね。
伝え忘れた謝罪とお礼を。ありがとう。
もっと明確な鍵と言えば…先に調査兵団分隊長が来ていて、あの人は弾かれて、あんたが来た。これでもう充分だと思う。
悪かったね、折角来てくれたのに色々手子摺って。――アルミン。私さ、欲張りなんだよ。あんたと話してみたかったっていうのも事実。まあ…こればっかりは、…しょうがないね。
伝え忘れた謝罪とお礼を。ありがとう。
2 アルミン・アルレルト
えっと、此の場合はタイミングが良いって言っても良いんだろうか…僕は。兎にも角にもお早う、アニ。
不思議なんだ…たった数分、ほんの少しの間の出来事で、僕達二人ははろくに会話もしていない筈なのに、僕には解った…確信していた。君がこうやって僕に言葉を残してくれるって…。アニは矢っ張り僕が思った人だったみたいだ。
無事にハンジ分隊長が戻られたのを見た時、矢っ張り一度部屋を退出して良かったとあの時の判断が間違って無かった事に安堵したんだ、だから謝罪は不要だよ、アニ。
そもそも僕のタイミングが悪くて、時間を多少なりとも消費した訳だし…それに、此れはちょっと身勝手な思いになってしまうんだけど……少し、残念に思ってしまったんだ。だから、お礼だけ受け取って置くよ。
…本当は君の好きそうな本、…と言ってもおとぎ話なんだけど、一冊、手に持って居たんだ。僕が内地の方に出向けるのなんて極稀で、何時…とは明言出来無いけど、何時か…君がまた眠れない夜に、今度こそ僕がタイミング良くあの部屋を訪ねられる事が出来たら、君と此の本を一緒に読みたい。
えっと…御免、何だか随分話が逸れて長くなってしまったな…兎に角、丁寧に言葉を残してくれて有難う、アニ。…出来たら…夜はちゃんと寝た方が良いよ、アニは女の子なんだから。それじゃあ、僕はこれで…
不思議なんだ…たった数分、ほんの少しの間の出来事で、僕達二人ははろくに会話もしていない筈なのに、僕には解った…確信していた。君がこうやって僕に言葉を残してくれるって…。アニは矢っ張り僕が思った人だったみたいだ。
無事にハンジ分隊長が戻られたのを見た時、矢っ張り一度部屋を退出して良かったとあの時の判断が間違って無かった事に安堵したんだ、だから謝罪は不要だよ、アニ。
そもそも僕のタイミングが悪くて、時間を多少なりとも消費した訳だし…それに、此れはちょっと身勝手な思いになってしまうんだけど……少し、残念に思ってしまったんだ。だから、お礼だけ受け取って置くよ。
…本当は君の好きそうな本、…と言ってもおとぎ話なんだけど、一冊、手に持って居たんだ。僕が内地の方に出向けるのなんて極稀で、何時…とは明言出来無いけど、何時か…君がまた眠れない夜に、今度こそ僕がタイミング良くあの部屋を訪ねられる事が出来たら、君と此の本を一緒に読みたい。
えっと…御免、何だか随分話が逸れて長くなってしまったな…兎に角、丁寧に言葉を残してくれて有難う、アニ。…出来たら…夜はちゃんと寝た方が良いよ、アニは女の子なんだから。それじゃあ、僕はこれで…
3 アニ・レオンハート
…私は間が悪いと思うよ、確実に良いとは言えないかな。
にしても…、あんたに行動を読まれていたとはね。流石としか言いようがないよ。
そう…、…そっか。私もさ、あまり外には出ないんだ。何かと億劫で、普段は読書の片隅に手紙の整理をしてるぐらい。だから…、いや……それでも、あんたと話してみたい、って思ったのは、…留めておくよ。今度、なんてあるのかな。…そう運命は信じられないんだ。私はね。夢見る乙女じゃないからさ。現実に賭けてみたかったんだ。
おとぎ話の最後って、大体がハッピーエンドだから。あんたが何を思って持ってきてくれたのかは分からないけど…、…そういうの、期待してたのかな。私も。馬鹿だね。
夜は苦手なんだ。一人で凌ぐのは慣れたけど、やっぱり……暫くは上手く眠れそうにない。
ごめん。最後って感じだったから、私も長くし過ぎた。…でもいいよね。ちゃんと言わないと、伝わらない。
…じゃあね、アルミン。
にしても…、あんたに行動を読まれていたとはね。流石としか言いようがないよ。
そう…、…そっか。私もさ、あまり外には出ないんだ。何かと億劫で、普段は読書の片隅に手紙の整理をしてるぐらい。だから…、いや……それでも、あんたと話してみたい、って思ったのは、…留めておくよ。今度、なんてあるのかな。…そう運命は信じられないんだ。私はね。夢見る乙女じゃないからさ。現実に賭けてみたかったんだ。
おとぎ話の最後って、大体がハッピーエンドだから。あんたが何を思って持ってきてくれたのかは分からないけど…、…そういうの、期待してたのかな。私も。馬鹿だね。
夜は苦手なんだ。一人で凌ぐのは慣れたけど、やっぱり……暫くは上手く眠れそうにない。
ごめん。最後って感じだったから、私も長くし過ぎた。…でもいいよね。ちゃんと言わないと、伝わらない。
…じゃあね、アルミン。