本体恋愛・本体交流 その他募集
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1 創作男夏の衣を探して死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目しまめが織りこめられていた。 これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。
(太宰 治『葉』 より)
この短い段落が残酷なのは、「希望」が偉業としてではなく、布地の手触りみたいな些細さで人を延命させるところ。僕にとっての夏の衣は、救いの宣言ではなくて、ましてや劇的な恋の火災でもない。もっと地味で、もっと確かで、肌に触れて初めて温度がわかる種類のもの。たとえば、季節が変わる前に、黙って箪笥の奥から出してくれる人。汗ばむ夕方に、麻の繊維がひやりと立つように、こちらの神経をほどいてくれる人。「生きろ」と叱咤するのではなく、「今日はどうしたい?」と選択肢を増やしてくれる人。正義の言葉より、生活のほうが僕には効く。人は理念では眠れない、という当たり前の事実を、あなたは笑わずに受け取ってくれるでしょうか。
僕が求めているのは、欠落を埋める万能薬ではなく、欠落と共存できる裁縫の上手さ。こちらは不器用で、感情の説明が遅い。言葉が先にかたまって、後から意味が追いつく。最初から互いの深層を暴き合う必要はないと思っています。むしろ、暴かないことに品がある。冬の朝の挨拶、ひと駅分の「今日は寒いね」、湯気の立つ飲み物、返信が遅れても責めない余白——そういう小さな縫い目を増やしていくうちに、布が衣になる。
ただ、毎年やって来る暑さの前に、僕は一人で立ち尽くしたくない。信念で夏を越せるほど強くないから。だからこそ、たった一反の麻布が、あるいは一人の人が、夏を越す理由になり得る。望むのは、静かな相互扶助です。依存と呼ぶには乱暴で、友情と呼ぶには近い、名前のつかない距離。沈黙している時は、無理に言葉を引き出さず、消えずに居る。同じようにあるのが苦ではないといいです。会う頻度や連絡の速度は、互いの呼吸を尊重して決めたい。誠実さは密度ではなく、相手の生活を壊さない設計だと僕は思うからです(情熱は時に、火事と同義になるので)。
派手な物語ではなく、着ていける日常を。鼠色の細かな縞目みたいに、目立たず、遠目には一枚の落ち着いた布に見えて、近づけば細部が息をしている、そんな関係を。
壮麗な告白でなくて申し訳ありません。
まずは、夏まで生きる理由を探しています。そこから先も繋がっていけたらいいとも。そしてできれば、あなたにもそうであってほしい。あなたがいるから生きていける、ではなく——あなたとなら、生きていける形が見つかる。その慎ましさに、僕は賭けたい。
以下 条件など事務的なもの備考
恋愛観なんかは前投稿から読み取っていただけたら嬉しいので、簡潔に。
・本体年齢25歳以上の戸籍女性
・両世界フリー(結婚、出産願望無し)
・帯使用可能
・金銭的自立
・低い方にも高い方にも激体型ではない
・心身については服薬等で個人でコントロールできる
⭐︎なりきりという遊びや描写を綴ることが好き
条件はこの程度で
⭐︎印についてはできれば。
最低限度にこのくらい。本体のセクシャリティもヘテロでないならなんでもOK。属性とかもくくりなく。
一旦、提供は創作男女。同性の組み合わせを希望。
版権については完思考。キャラクターや設定を超えた振る舞いをすること、いわゆる半会話が苦手なので、お互いに傾向や履修作品が合えばシチュエーションを相談して描写遊びができたら嬉しいね。
こんなところかな、あなたの目に留まるようなら自己紹介など書きたいことを添えてメールください。
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