此処に在るからこそ欲する物。


今宵求める物は、触れ合える手指では無く溶け合う体温でも無い。否、永劫必要無いとは云わぬ。今俺の心が惹かれるのは寄り添う魂の輝きなどでは無いだけで。

此処に在るからには向き向けられる物は「言葉」であろう。そう、詰まる所俺は「言葉」を渇望している。
一言で言の葉と雖も幾つか種類もあろうな……甘美な愛の詩、腹を探り合う言葉遊び、単純に描写を愉しむのもそうだろう。語り合うならば喜んで清濁併せ呑んでやる、近頃雨催いばかりでちっとも見えぬ暑天から夜伽までどんな色の話でも。軽妙な遣り取りならば所謂ギャグノリと呼ばれる物も歓迎しよう。

さあ、如何だ。貴様は俺を満足させるか否か。嗚呼逆かも知れぬな、果たして俺は貴様を満足させられるのか、否か。俺とて舌に乗せる物は甘味なれば何でも良い訳では無く、美味なれば何でも良い訳でも無い。そんな物、誰であれ変わらぬだろう。
然しそう身構える物でも無いのだ、何でも構わん。今宵の清かな月影と共に貴様でしか紡げぬ言の葉、俺に捧げてみせよ。

(寝落ち迄/背後成人済女性/完・半・描写の有無長短・属性諸々不問/仮宿か帯希望、他応相談/提供募集共に虹・四重奏より優遇冷遇無し)