磔の魔王へ宛てて。

元々捜索を考えて居たのだが、機を窺っているうちに震災に便乗するような形になってしまったな。
――貴方は私の声に応えてくれた魔王…様、か?

*鍵
*今はなき募集サイトでこちらが応募
*一昨年の7月〜8月辺りにやり取り
*断髪が勿体ない
*瞳に既視感

当て嵌まる者など恐らく一人しか居るまい。…あの時は有耶無耶のままに私から消えてしまって、…何と謝れば良いのか分からない。
もしも許されるのならば。
貴方に直接謝罪を告げる機会と、安否を知る機会。これら二つを与えてはもらえないだろうか。
……今度は私が、貴方を待っている。