礼者、才女たる君。

――……紬の名に感謝を。
そして、君の声に感佩を。

そして鍵は、僕の名。
うつほの森に残る、一際小さな人跡を違う事もない。君が、居る。君は居た。


あれから文箱を改めてしまい、君の許へ辿り着けぬのだ。再び此処から呼び掛ける愚行、許してくれたまえ。


藤。……有難う。
もう二度と、離れるものか。
無事再会した。度々此方にはお世話になり、深謝させて頂きたい。

また此方を訪れる方々が、再び縁の繋がるよう願って。


場所提供、感謝する。