安芸ちゃん先輩へ。

学園がなくなって、どれくらい経ったんでしょうかね。 不意に貴方を思い出しました。


──…なんて、嘘。 ホントは今でも先輩が忘れられなかったんです。何て言うか、やっぱり…好き、なんで。
んあー…今更ながら何であの時、返事を聞かなかったのかって物凄く後悔してるっス。

でも、ホントに今更。なんであの時の返事が欲しいなんてことは言いません。 …ただ、純粋に貴方に会いたいんです。あの時までに出来なかった何気ない日常会話とかも、安芸ちゃん先輩としたかったから。

だからもし…もし良かったら、今現在大切な女性が居ないのなら、天谷のところにまで連絡してくれると嬉しいっス。
ずっと逃げててごめんなさいって、ずっと会いたかったですって、ちゃんと面と向かって言いたい。

…〜っ、もう何言えば良いのか分かんない。
とにかくそんだけっス。待ってます、ね!