―――ジン兄様。

今更、本当に今更…連絡が欲しい等と自分勝手な事は思いません。
只、あの時私を気遣ってくれたジン兄様が、夏の暑さにうなだれていないか。…きちんと物を食べていらっしゃるのか、心配になりました。

曲がりなりにも、私は貴方の秘書官ですから。
…なんて。


本当は、謝りたかっただけです。
優しかった兄様に対して、言葉を告げずに居なくなった事。
――けれどきっと、聡明なジン兄様の事ですから。
私の事等忘れていて下さると…信じています。だから言い訳もしません。


それでもほんの少し。
ほんの少しだけ、貴方を思い出させて下さい。
そうして、此処に言葉を残させて下さい。


*髪飾り
*ミントの飴
*ジン兄様の弱い所を