まだあきらめられない。
お前がみつかることを願って。

あーっと、びっくり……え？なんで？嘘だろ？けど多分俺のこと……だよな？
鍵は送ったから確認してほしい。

なんつーか…、お前、ほんとバカだな。

まだこの世界にいるのかもわからない多喜へ。
お前と離れて随分たったなァ。元気でやっているだろうか。

俺はいまだに多喜との約束を守れていないんだ。お前が泣きながら願ってくれた最後の…たったひとつの約束すら…守れていない。
どれだけの季節がめぐっても、たくさんの出会いを経ても、俺の心にはいつも笑顔のお前がいて。
情けないよなァ…お人好しのお前がこれを知ったらどんな顔するかな？やっぱ怒るかなー

愛してた。否、今でも愛している。
困らせるとわかっていてももう一度お前に会いたい。
ここで一度多喜はこれを見つけて会いに来てくれたから、その奇跡がもう一度おきることを願って。

多喜の好きだった星を一人で見るのは辛いよ。
会いたい。せめて一目だけでも。