1 銀朱

もう、途切れてしまった縁。

そう、理解しているのに。
この時期になると、定期的に貴方を思い出す様に…私の心は天網に位置付けられているみたいです。
敢えて此の板にしたのは、貴方に見付けられたいからかも知れません。見ないと、解っているのに。

私、貴方に謝りたかったんです。
貴方が悲しくないと、そう言ったから…そのまま、手を離しました。何度も傷付けてすみません。
私は貴方の言葉を、反対の意味でしか捉える事が出来なくて…救いようもなく子供だったと、気付くのも遅過ぎて。きっと、あの時も未だ、貴方が欲しいと、手に入れられないのが嫌だとゴネる子供だったんです。
貴方が少し話してくれた、当時の想いはとても嬉しかったですよ。眠っているほんの短い時間すら惜しいと、そう告げてくれた貴方の言葉が。
私は貴方に対して素直になる事は出来なかったと思いますが…貴方と言葉を交わしていた間は、とても沢山の涙を流しました。辛くて、悲しくて、そして…嬉しくて。待ちに待った貴方の言葉を、受け取って…そんな些細な事さえ嬉しかった。

ねえ、私は何度も貴方に「笑って」と頼みましたね。何か有る度に何度も、繰り返して。
貴方は今、幸せですか?
誰かの隣で笑っていますか?
私の事は忘れてしまったのでしょう。
貴方が幸せであれば良い。
これは半分本音で、半分は違うのかも知れません。

自分でも何故こんな自分勝手を繰り返すのかは解りません。貴方に問いたい位ですよ。
此処に来れば、貴方に逢える気がしたのかも知れない。
未だ貴方が気付くなら、腐れ縁も確定ですね。
…私の姿をしていた貴方、どうかお幸せに。
性懲りもなく、上げてみましょうか。私は気紛れなので。
この寒い冬の中で、貴方が凍えて居なければ良い。幸せであれば、それで。