図書館の住人

あの図書館が閉鎖して、もうどれくらい経つのかしら。
居場所を無くしていた私にとって、そこはとても居心地の良い場所でした。

森の奥深く、佇む巨大な図書館。
その図書館に所蔵される本には不思議な本の住人がいて、物語から飛び出してきては悪戯したり違う物語の中に入ったり。
司書は図書館を管理しながら、そんな彼らを監視するのが役目。

鍵を連ねると余計に懐かしくなるわ。
私の鍵は、
・司書
・くらげ
・浴衣
・お慕いしています。

可愛い後輩兄妹、孤高の吸血鬼様、スケベな赤鬼、とよくつるんでたわ。
思い出すだけで胸が温かい。

もし思い当たる方なら、書き込みでもメールでも構いません。ご連絡頂けるでしょうか。
2 スケベな赤鬼
随分と懐かしいモノを見つけちまった。つうかスケベな赤鬼とはまた、とんだ称号だなおい。

まあそれはともかくとして。
俺の鍵は、

鬼の大将。
節操のない軟派男。
色の名前。

時が経ちすぎて記憶が曖昧だが、お前さんが俺の知ってるあの司書様なら、俺の去り方なんざあんまり格好の良いモンじゃなかった筈だ。今さら謝罪も何もねぇが、どこかで元気にしてンなら良い。
いい女に益々磨きがかンの期待してるぜ、司書様。
3 くらげ
あら、お久しぶりねごきげんよう。
急に居なくなるなんて、ほんとに格好悪いわよ。
言いたいことだけ言って消えて、私はまだ貴方に何も伝えてない。

好きよ紅。

それだけ言えれば満足だわ。