無明長夜、千歳千里

出逢ったのは2008年、今はもう半分無くなり欠けのとある街で。―…狼と赤頭巾。

実は其の街で数年間、今も…御前に宛てた言葉、残し続けとった。想い出を辿る、積もりで。
此の世界にはもう、居らんのやろうと想う。 逢うて何を話すとか、其んな事も考えてへん、
唯、街に帰って辿った軌跡が余りに鮮烈で、…もう一度其の姿を視たい、ちゅう欲が抑えられへんかった。
身勝手やけど、こうでも為て影追わな気持ち収まらへんかった。

御免、―…千歳。
今、如何してる?
倖せ?
なァ…千歳、千歳、