可愛い君へ。

ようやっと手紙を綴れるかと思ったら…長らく留守にしちまった報いかねえ。
…ワタシの隣にゃ誰も居やしないよ。それに、喋り屋に喋る暇も与えずってのはちょいと切ないぞ？お兄さん、これでも寂しがりなんだから。
ワタシの探しとる君ならここまでで分かるだろうけれど、一応鍵を。

・狸の店、狐と梟
・黒と翠の食器
・不恰好なサンドイッチ

君にはもうその気は無いかも知れんが、せめて無粋を謝らせておくれ。ワタシは変わらず同じ住所で手紙を待っとるからさ。
それじゃ、僅かな希望とやらに賭けて。