遅刻サボり奇行常習犯に告ぐ

――なんてな。これを名乗りながら呼べばお前が振り向いてくれると思っていたぞ。
思い当たる節があるという事に関して説教するのはまた別の機会に回すとして、一度きちんと腰を据えて話したいとこのような形を取らせて貰った。

【鍵】
・花の名前に縁がある
・こんにゃくと人参と炭酸
・白黒ぶち模様の化け猫

学園長からの連絡が途絶えてから早数ヶ月経つが、何かと世話になったお前には感謝の…言葉くらい送るべきだろうし、何よりこの縁を大切にしたいんだ。
もっと鍵が必要な場合は変に気を張らずに言ってくれ、望むならいくらでも用意してみせよう。

返事も遅れがちで、お前の好意に甘えていたというのに……「会いたい」と言ったら…我儘だろうか。
今しがた数字で始まるGのアドレスでメールを送らせて貰ったんだけれど、一応確認までにこちらにも一筆奏上していこうと思う。

ついでに鍵も。ふふ、君との思い出は多すぎるくらいで、幾らだって出せるんだ。

・体育祭に愛妻弁当
・戦車の玩具花火
・狐『に』嫁入り

ここまでで十分かな。思い当たるようなら、折り返し連絡をしてくれると嬉しい。……いや、してくれなきゃ困る訳だが。

もしもさっき送ったアドレスに届かないということなら、念の為こっちに別のアドレスを載せておくのでこちらからでも連絡を。
確認の方を頼みます。
君が俺の想い人でないにしても、再び君が探している人と再会できるように祈ってる。では、これにて。
3 風紀の鬼
やはりお前だったか。書き込み、深く感謝する。メールの方も受信済みだ。
たった今Sから始まるGアドレスで送信しておいたが、届いていないようなら再度連絡して欲しい。

今、俺がどんな顔をしているか分かるか?……答えを言ったら、お前は困ったように笑いそうだからな。この場では控えておく。

――では、また後でな。