我が妻へ

…もう何年も前の事になる。だが今でもお前を折々に思い出すのだ。あの時は私が君の手を取らず振り払ったが…君はそんな私にいつくもの愛をくれた。傷付けたろう、済まない。
もし、この鍵に覚えがあるならば、私を許してくれるとは思えんが許してくれると言うなら、連絡を…くれないか?そしてあの頃の非礼を、詫びさせて欲しい。
…このような弱気な言葉、君は笑うだろうか?
それでも…私を通りすぎた数ある人々の中で、今でも忘れらぬのは…君だけなのだ。


・NL。募集をかけたのは私。
・途中から本アドでのやりとり
・君は私のことを『〇〇様』または『陛下』と呼んでいた。
・君は私に国を滅ぼされた王女
・私の子を孕んでいた。
・半なりにて相談などのやりとり
・私の血を飲ませた
・私の名は、暁の堕天使を由来としていた。
・私からの音信不通でフェイドアウト。君はその後、折りにつけ何度も連絡を寄越してくれ、その中で何度か再開したこともあった。
・やりとりをしていたのは10年近く前

ここまで鍵をつければ、君以外の者が勘違いして寄って来ることもなかろう。
何分、時間が立ちすぎている…君がこれを見ることは無いかもしれない。…ただの自己満足と言われてしまえばそれまでだが、それでも。ここで少し、待たせて欲しいのだ。少しの間だけ、懐古に耽るのを、許してくれ。