捜索板

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1 創作♀
紫陽花の君
なんて、貴女に言ったらそんな大層なものじゃないなんて言いそうですけど。

私、やっぱり薄暗く雨の匂いのするあの季節が好きです。夏の始まりって感じがして。
そんな季節の境目に、紫陽花の季節と共に去った貴女へ宛てて。
あの季節だけの、特別な思い出にしておくのも良いかなって思ったんですけど。元々幻の様な貴女だったから。
季節が巡って…貴女と迎えられなかった夏もこれで何度目…かな。諦めが悪いって笑いますか?それでも、…思い出してしまうんです。

鍵……そうですね、多分この文を見て心当たりがあるのなら正解だと思います。
後は貴女は虫が苦手とか?本が好きだとか、暑さには弱いとか意外と良く食べるとか。

…夏の空気は不安定で…きっと、貴女を思い出しちゃったのもそのせいです。夏の暑さが私に見せた蜃気楼のような貴女。
望みは薄いですけど、また顔が見れたらなって思います。
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はい

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