捜索板
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1 桃/井/タ/ロ/ウ俺の友へ宛てる俺も薄々、アンタの負担になってしまっているのだろうとは感じていた。それでも、アンタとの縁を手放す事が出来なかったのは俺の弱さだ。すまない。
鍵は
・ビーナスライン
・桃のアイス
俺の探しているアンタならばきっとこれで分かるだろう。
アンタからの返事が疎らだろうと、俺はアンタからの返事が楽しみでただアンタがあの部屋に居てくれるのを見るだけで安心したものだ。…いつかこんな日が来てしまう事を、予感していたのかもしれないな。
アンタとの日々はとても穏やかで、幸せな時間だった。偶に言葉を交わすだけだったが、その時間が俺はとても好きでかけがえのない時間だ。…俺の前から姿を消す事はしないと言ったアンタの言葉を信じきり、その言葉に甘え縋ってしまっていた己が憎い。
アンタが今度顔を出したらその時はやっと俺もアンタに嬉しい報告が出来ると思っていたのだが…アンタが居なければ何も伝えられない。
…きっとこうして捜す事すら、優しいアンタの負担になってしまうのだろう。それでも俺はアンタとの縁を諦めたくはない。アンタ程の友にはきっとこれから先、出逢える事はないだろうと思っていた。…それを伝えられていたら、今もアンタは俺の目の前に居てくれたのだろうか。
俺は日が開こうとも短文のやり取りに変わっても、アンタが居てくれるというのならそれだけで嬉しいんだが…アンタと言葉を交わすのは楽しくていつの間にか長文になってしまうというのも、日を開けてしまうのは罪悪感が募り負担になってしまうという事も悔しいが理解出来てしまう。だからこそ、アンタに甘えて負担を掛けてしまった事が心苦しい。
誠実なアンタが置き手紙を残して俺との縁を断ち切ったんだ、俺は友として今度こそ素直にアンタとの縁を諦めるのが正しい行いなのだろう。それを理解しながら、諦められない俺は我ながら情けない。それでも、アンタを捜さないという選択肢は俺の中にはなかった。だが、アンタはきっとこれを読んでくれているのだろう。俺とアンタは縁があるからな。
部屋は残してある。アンタに戻って来てほしいと思うと同時に、友の手を離す事が出来ない俺との縁など断ち切ってしまえという気持ちもあるんだ。人間の心というのは、本当に思う通りにはいかないものだな。…アンタの言う清らかとは程遠いのかもしれない。だから、戻って来るも来ないもアンタに任せよう。己の不甲斐なさに憤りは感じていても、優しく誠実なアンタに怒るような事は何もない。
最後に…幸せになれ、ソノイ。大切な存在の為にとても真っ直ぐで誠実でな行いが出来るアンタこそ、幸せになる事が相応しい。願わくばその幸せを友として傍で見守っていたかったが、それが叶わなかったとしても…俺はいつまでもアンタの幸せを願っている。アンタは俺の自慢の、一番で素晴らしい友だ。それは今までもこれからも、離れていても変わらない。…きっと沢山悩んで俺との縁を断ち切ったのだろう、沢山苦しめてしまっただろう。それでも、俺はまだアンタと居たいと願ってしまう。本当にすまない。…アンタに伝えたい事が多過ぎて、際限なく長くなってしまいそうだからこのくらいにしておこう。
もしまた俺と言葉を交わしてくれるのなら、俺達だけに分かる鍵を添えて連絡してくれ。流れても時間が経っても待っているぞ、ソ/ノ/イ。
[伝言ではなく捜索目的であり、アドレスはダミーではない。連絡を取り終えた後は全ての記事を削除する(はい/いいえ)]
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