捜索板
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1 ポイ/ント/フ/ラッ/グアナタ様へ拝啓 信愛なるリョテイ様。
突然、アナタの元を去ってごめんなさい。...実は道に迷ってしまって、ワタクシは今、お屋敷に居ます。...あんなに嫌で、もう二度と戻ることは無いと思っていた場所...。ワタクシは、そこに居ます。
...お祖母様が謀らずも、自ら戻って来たワタクシに母は『やはり、お前も星の子なのですね』、と。そう言った母の目許が、哀れんでいるように見えたのは気の所為ではないでしょう。ワタクシ自身ですら、ワタクシは愚かであると、自覚していますから...。
ここに戻って、また1人で過ごしています。...図鑑を呼んだり、父が送ってきてくれた亜熱帯の食虫植物を眺めたり...。本当に、今まで通りに過ごしています。
まるで、アナタ様の姿はが幻だったみたいに。
……先日、ワタクシの身を按じた叔父が縁談を取り繕って下さいました。
相手の方は、優しい人です...。本当に、優しい...。ワタクシの詰まらない話を、ウンウンと何も言わずに聞いて下さいます。ワタクシには勿体ないくらいの、そんな優しい方です...。不満は...、不満は...、...ありま、せ、ん...。
彼は優しい、良い方です...。名のあるお家柄で、真面目で、静かに読書をするのがご趣味で...。
この方はきっと、ワタクシを大切にして下さる、と...信じられる方です...。
…ふふ、なんだか自慢をしに来たような物言いになってしまってごめんなさい。
……近く、ワタクシの体調の良い日を見計らって婚約の式を挙げて下さるそうです。式が終わったらワタクシは北の別邸に送られて…それで…、子どもを、産みます…。
…ふふ、信じられますか?ワタクシが命を懸けて産むのは大好きなアナタの子ではありません。
まったくこの世はクソですね、アナタ様の言っていた通りです。…まったく、本当に…ワタクシはなんてクソで、愚かなんでしょう…。
帰りたい…っ、アナタのいた日に帰りたい…。『クソ野郎』と蹴飛ばしてくれていいから…『薄情者』と軽蔑してくれてもいいからっ、アナタ様のお傍に…戻りたいです…。
リョテイ様…、会いたい…。アナタに…ただ、会いたいです…。
[伝言ではなく捜索目的であり、アドレスはダミーではない。連絡を取り終えた後は全ての記事を削除する(はい/いいえ)]
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