捜索板

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揺蕩うシーツの上で
熱帯夜だった毎日も気付けばあっという間にこんな調子だ。ベランダに出ると息が白く滲むほど。こんな日が来るまで、俺を片隅にでも置いてくれてありがとう。中々素直になれないことは嫌というほど自覚していたけど、一度くらいちゃんと自分から好きだと言えばよかった。もう会わないことは承知の上、きっと目に留まることもないことだって承知の上、遅すぎる言葉を置いておく。お前のことが好きだったよ。お前の存在に救われる夜もたくさんあった。俺も、短い間だったけどお前のそばにいられてすごく幸せだったし、嬉しかった。未練はない。残さないためにこうしてる。執着するつもりはないしお前はこういうところを見るような奴に思えないが気掛かりになるなら日付で消せるし、流れたらそのまま海の藻屑にするつもり。最後に告げる言葉が謝罪だなんてお前らしいけど、それが憎い。だから最後になるだろう言葉は改めて俺が締める。すごく好きだったよ、ありがとう。目の前にすると上手く言葉が出ないほど、愛おしかった。
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