捜索板

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1 天_城_一_彩
ダンボールの檻
一度だけのつもりだったけど、ひと月ほどたった今でもどうしても兄さんのことを考えてしまうんだ。

最善を尽くした行動が裏目に出てしまったというか……兄さんに迷惑をかけないように、不快な気持ちにさせないようにするにはどうしたらいいか考えて、ああするのが1番だと思ったんだけど、恋人のような関係じゃなくなるなら、それこそ一緒にいる意味はないと思われてしまったのかな。
僕は兄さんが、僕のために選んでくれる言葉のすべてが好きだったよ。兄さんに惚れ込んだ理由は伝えた通りで、あとは好きなものも、味覚も似通っていて、喜びをたくさん分かち合うことが出来た。その時間が幸福だった。
あのとき兄さんとどうなりたいかを上手く伝えることが出来なくて『突き放された』と思わせたかもしれない……傷付けてしまったかも。そんなことをしたかったわけじゃなかったのに、その可能性に思い当たることが出来ない馬鹿でごめんなさい。

チョコを目にする機会が増えて、兄さんに共有したいものに世界が溢れているのに兄さんと話せないことがとても辛かった。僕は兄さんと今よりお互いにとって居心地がいい関係になりたかっただけで、関係そのものを断ちたくはなかった。これはわがままなのかな……。

鍵はタイトルで十分だよね。
謝って、許してもらえたら、僕の一日にまた兄さんの時間を注いで欲しいよ。たった一言でもいい。大好きなあなたの声が聞きたい。兄さんのことがすごくすごく恋しいよ。
[伝言ではなく捜索目的であり、アドレスはダミーではない。連絡を取り終えた後は全ての記事を削除する(はい/いいえ)]
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