捜索板

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1 五/条/悟(呪/術)
0時過ぎの留守番電話。
一度目の再生からこの時間まで、何度聞いただろうね。端末から聞こえる声は無機質なはずなのに、すっかり鼓膜がおぼえた低音はやけに温かくて、ほんと参ったよ。出張から帰った部屋に残っていたのはアンタの名残ばかり。何だかんだで節目や記念の日にもらうプレゼントは、毎回センスが良くてびっくりした。今目の前にある9本の薔薇だって、枯れない加工も選ぶ色も、どこを取ってもアンタらしい。……そういえば、二年前の今日も貰ったんだ。あの日のフラワリウム、目を見張るような深紅は今も寝室に飾られてるよ。この先も枯れることなく、ずっと綺麗なまま。
────ごめん。アンタに同じ思いをさせて、本当に不甲斐ない。この期に及んで、なんて呆れられても仕方ないし、二度目はないかもしれない。それならすっぱり諦めるつもり。だけどもしこれが目に留まるなら、もう一回だけチャンスが欲しい。アンタの顔が見たい。“らしくない”こと、僕にも言わせてよ。
[伝言ではなく捜索目的であり、アドレスはダミーではない。連絡を取り終えた後は全ての記事を削除する(はい/いいえ)]
はい

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