その他ジャンル 短期募集

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1 野うさぎ
冬澄み、霧に還る(3L/短期)
雪音だけが世界に残るような静寂の境内。
ひび割れた手水鉢、灯らなくなった石灯籠、
そして拝殿の奥で静かに眠るように佇む、細く白い影。

十二月が終われば、
“巳年を生きる資格”そのものが消え、
神も社も、痕跡を残さず世界から霧散する運命。

そこに迷い込んだのは───、
群れを見失い、冬空を彷徨っていた一匹の渡り鳥。
居場所を失ったはずのその身と、
消えゆく運命にある神様の視線が静かに重なる。

白い息がゆっくりと交わり、
薄暗い社殿の中にふたつだけ小さな温もりが灯る。
出会いは偶然か、あるいは最後に許された奇跡か。

神様は最期まで孤独であるはずでした。
渡り鳥は冬を越す術さえ見えなくなっていました。

それでもふたりの時間は、雪解けのようにそっと寄り添い始めるのです。

────そんな二人が紡ぐ、
消えてしまう運命の中でだけ生まれる、
ひと冬限りの、少し切なくて温かな物語。


*条件
○背後成人済み女性様
○物語重視
○こちらは中〜長文描写でムラあり
○お相手様の描写数、形式不問
○一から三日に一通〜
○帯または捨にてやり取り可能
○今年限りの短期予定
○物語上、三日から一週間
※半にて相談可能


*募集&提供

初めまして。
……いえいえ、どう見てもただの野うさぎでございますよ?この森をちょこちょこ走り回って、草をはむだけの、弱くて、可愛くて、なんの企みも持たない───ごくごく普通のうさぎ ですとも!

さて、そんな無害なわたくしですが、
冬の終わりまでに紡がれる物語の相棒を探しております。
どちらのお役も差し出せますし、
お相手さまの望む方をお選びいただいて構いません。

○巳を司る御方
長い時を社にとどまり、
誰かが来る気配だけを信じて佇んできたお方。
年の刻がひとつ閉じれば、その身は淡い霞へと変わり、祈りの残響すら跡形なく散ってゆく定め。
静けさに慣れすぎたせいか、
人の温度に触れることをどこか忘れてしまったような、細く美しい影を思わせる存在。

○渡り鳥の子
遥か空を旅する途中、
雪雲に紛れて群れを見失ってしまった小さな旅人。
冷えた風に削られた羽は思うように動かず、
辿り着いた先で初めて“身を休める場所”というものを知る。
その瞳には、凍える季節に似ずに真っ直ぐな光が宿っています。

どちらのお役も、性別・姿かたちは問いません。
鳥として羽ばたく姿でも、
人の形でそっと雪の中に立つ姿でも構いません。
ただ、お互いの小さな温もりが触れ合うような、
そんなひと冬の物語を紡げるお相手さまを。


……え?
“野うさぎにしては言葉が巧すぎる”って?
あらまぁ、不思議ですねぇ。
寒さで頭が冴えてしまったのかもしれません。

しっぽが狐みたいに揺れてる、と。…ふむ…、気のせいです。


では、もしお相手くださる方がいらっしゃいましたら、
どうぞ以下をそっと書き添えてくださいませ。

**
・プロフィール
・こちらへのご希望やご要望、気になる点など
・初回ロル
 ―社へ迷い込んだ瞬間
 ―あるいは、誰かの気配をふと感じた場面
 どちらでも、お好きな“最初の一歩”を。

**

それでは、あなたの足音が落ちてくるのを
雪の影に身を潜めながら、おとなしく待っていますね。
[記事の有効期限(〇月〇日迄/削除する迄/〆切る迄/本文参照/等)]
削除する迄

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