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1 創作妖迷わし神のお膝元。 昔々のお話。
木々が広く枝を張り、重い影が視界を塞ぐ常闇の山があった。陽の光がほとんど届かず、山に入る者は視界を失い迷うが常、結果帰らぬ者も多かった。
いつしかこの山には迷わし神が座すのだと噂され、数年経たずに祭り上げることとなり……山頂は神のお膝元、神域として入ることを咎められるようになった。
あれから既に何年が過ぎたのか、憶えていないのだけれど。鳥や獣ばかりが話し相手だった私の元に、幼子が迷い込んできた。恐らく神域に踏み込んでしまったのだろう。擦り剥き血が滲む膝を抱えて木の下で雨宿りをする姿を、見捨てておけなかった。
通りすがりを装って膝の手当てをし、傘を貸して神域の外まで送った。
「この山には迷わし神がいるから、みだりに入ってはいけないよ——」
そう諭して、別れたのが……いつだったかな。つい最近だったような気がしたけれど、きっと十年ほどは経っているのだろう。あまり実感はないけれど——こんなに大きくなった君を見たら、いつの間にか随分と経っていたのだなぁと感慨深くなったよ。
……しかし、しかしだよ。入るなと釘を刺した私の神域に、君は何故また来たのかな。忘れていた?それとも神など信じていないから?……全く、困った子だなぁ。
【迷わし神】
山の神のようなもので、人を迷わせる力を持つ。山を体現するような大柄な体格をしており、上背は優に2mを超える。その気になれば山と同じだけの背丈を持つ大男にもなれるが、目立つため一番小さく目立たない姿をして過ごしている。約220cm。
焦茶色の長髪を後頭部で一つに結び、背中に垂らしている。精悍な顔立ちで切れ長の翠眼、鼻筋は通り紅を差したように赤く厚い唇をしている。額の左右、こめかみに近い位置から黒く短い角が生えており、体格も相俟って鬼だと間違えられやすい。しかし性根は穏やかで争いごとを好まず、この先も人間の暮らしを山からのんびり見守って過ごしたいと思っている。焦茶色の袴に淡い翠の長着、黒足袋黒草履姿。
【募集】
版権創作不問、20歳以上の人間の男。かつて山に迷い込み、迷わし神に助けられた者であること。今回何故迷い込んだのかは自由。
暴力的、喧嘩腰、会話をしたりして関わる気がない者は不可。
【条件】
背後が20歳以上の女性。
帯使用(アイコンは単色無地)
描写数不問
属性不問
終了時に挨拶が出来る
もう一度君を神域の外まで送るつもりだけど……まさか、私のことを覚えて……いや、そんなわけがないか。人間にとって十年という歳月は記憶を薄れさせるに十分な時間だからね。
兎にも角にも、歩こうか。……今度は手を繋いだりしないよ。年頃の子は恥ずかしがるものだとわかっているからね。
【自己紹介、迷い込んだ理由、暗い山奥で迷わし神に会った時の描写】
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2 創作妖もう一度、再会の縁を願って。……ああ、十年と言ってはいるけれど、実際何年経っているかは君の自由に定めて構わない。私にとって歳月はあまりに朧げで、仔細に把握していないだけだから。
同じ人間と再会する機会はそう多くない。それゆえ再会した君との会話を少しばかり楽しめれば、と思っているんだ。君にとって私は初対面の男かもしれないけれどね。……忘れていたけれど、初めて会った時も今回も、私は黒い面布をしている。角と顔を隠すためだから取るつもりはないが……流れによっては素顔を見せる場面があるかもしれないな。私に未来予知の能力はないから、行く末はわからないけれど。
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3 創作妖質問が来ていたからこの場で答えておこう。
基本的に返書は一人にのみ、共に過ごす者にだけ送ることにしている。断りの返書を送ることで無意味に期待させてしまうことを防ぐため、無用ないざこざを起こさないための手段だ。すまないな。
未だ縁を待っている。締めと書き残すまでの間、暫し待たせてくれ。
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