短期募集
[ここに投稿][下]
1 巴＿形＿薙＿刀
日々充実している。
誤りを発見した。再喝失礼する。


俺に暇などない。
大阪城の探索が始まり、主は其処で俺に腕を上げて欲しいそうだ。昼夜問わず出陣に駆り出されている。その傍、内番の畑仕事に勤しみおかげで豊穣の神事も板に付いてきたところだ。その二つを終えれば身体の機能に差し障りが出ぬよう食事を摂り湯浴みをし睡眠を摂る。少しでも空いた時間があれば側仕えの役目を果たすため近侍の部屋へ赴くのが近頃の日課だ。
繰り返すが、俺に暇などない。

時折本丸の掲示板に暇刃募集の文字を見掛けるが俺は暇ではないので募集対象外なのだろう。いつもそれらを横目に出陣に向かっている。しかし数時間前…ふとそれらの貼り紙から目を離せなくなってしまった。早朝の本丸は淡い日の光が差し込んで木組みの輪郭が朧げだ。掲示板の前はがらんどうで、風が吹き抜けている。とても静かな朝だ。それなのにも関わらず俺の心臓の辺りは陰鬱で騒々しい。其処で俺はようやく気が付いたのだ。己が燻っている事に。

言葉が知りたい。逸話を知らぬ俺はまだ言葉を、語彙を知らぬ。人の気持ちと言うものにも疎い。それは俺自身の気持ちとて同じ事。誰ぞと言葉を交わし可能性を広げぬ事には俺自身の何たるかが朧げな儘なのだ。探究心、知的欲求と言うものに近い感情なのかもしれぬ。俺は常日頃から誰かと言葉を交わし己を磨いてみたかったのだ。

俺に暇などない。だが、暇などない俺だからこそ紡げる言葉があるだろう。そして暇などないこの俺が斯様に時間を縫ってでも傍に居たいと思える刀と出逢えたなら、それを幸せ以外の何と言う。
俺に暇などない。日々充実している。その充実の一部にお前も加わってくれないか。


お前に望むのは以下の条件だ。

此処の規約を遵守している。
帯、またはぽいを扱える。
描写遊びまたは言葉遊びを好む。
此方の長文に対し上手く文を削げるまたは共に興じられる。
興味が離れた段階で部屋から抜ける又は消せる


俺に関しても認めた。以下目通り願う。

完、半臨機応変に立ち回る。
片仮名を使わない。
物事を暈す。
長文癖。
写真やスタンプ等に抵抗はない。
礼儀を重んじる。
最新のミュージカルの知識はない。
興味が薄れた段階で部屋を抜ける又は消す

俺はこういう性質だがお前もそうであれと望みはしない。あくまで俺を知る糸口として知ってくれ。
属性などと言う俗的なものは不要とみなして記載は避けている。触れ合いに発展するならば各々その場の衝動で好きに動けば良いと言うのが俺の見解だ。あまり縛りを入れておらぬので自由に関係を築いていく事が出来ると言えよう。


やり取りの期間は明日の就寝まで、または飽くまでとする。明日の就寝を越した段階で互いの姿が部屋にあった場合はどちらからともなく連絡を取り、また就寝までの言葉遊びに興じると良い。そしてまた次の日も姿があれば話し…それを繰り返して最長一週間を期間の猶予とする。

お前にやりたい事があれば最初の文で記載してくれ。相談、惚気、触れ合い、ただ緩やかに過ごす。有意義なひと時ならばいずれにせよ不問だ。記載がなければ他愛のない日常風景の描写を贈ろう。


提供と募集に関して、お前と邂逅を果たすのは基本俺のみとする。例外を望む場合はそれ相応の熱意を文に認めてくれ。初期実装の刀＿剣であれば間違いなく連れて来る事が出来よう。
其方には何も望まぬ、刀種も古参新参も厭わず好きな姿で来ると良い。もしどうしても姿に困ると言う事があれば初期実装以降の者達に少なかれ興味があると伝えておくが、優遇という程ではない。此処まで辟易せず付いてこれた者がいるならば姿など瑣末な事だ。間違いなく俺達は志を共にしている。それが嬉しいのだ。どんな姿であっても必ずや礼を尽くそう。


長くなったな。この項目を最後とする。
此処まで目を通し俺との邂逅に興味を惹かれた者はそちらの刀＿剣名、帯の招待状またはぽい等連絡の付く宿を添え、やりたい事があればそれを記載、その他萌萎や自己紹介など必要だと思う事があれば任意でそれを記載して文を送れ。
帯希望で部屋の招待状がない場合は此方が部屋を建築しよう。
不備のない者には二十四時間以内には必ず返書を認める。不備の有り無し問わず一度は連絡が欲しいと言う者は予めその旨を伝えてくれれば叶えよう。


俺に暇などない。
暇などないからこそお前との対話に暇潰しの側面は一切ない。有意義なものとして一つ一つ噛み締める為に、お前と話している。そんな関係があっても良いものだとは思わないか。銘も逸話も持たぬ物語なき巴＿形の集まり、それが俺だ。俺の物語の血となり肉となれ。幾つ日が過ぎようとも立て札を倒すまではお前の来訪を待っている。

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2 巴＿形＿薙＿刀
同じ志を持つ者から幾つか文が届いた。有り難い事だ。いずれも不備がない事を確認した、近々皆迎えに上がろう。気が変わっていない様ならば暫し待て。


そして質問を受け取ったので回答する。

・やり取りの最中スタンプは使用した方がいいのか？
すたんぷとやらは其方が使いたければ使うといい。自由なやり取りを推奨したいという意味で挙げさせてもらった。俺が率先して使う事はない。また、其方に望む事も決してない。

以上だ。この質問を投げ掛けてくれた刀＿剣のみこれより先の応募を受け付ける。

俺の物語がまた一つ新しい幕を開けるようだ。いつか伝承となり後世に引き継がれる事はあるのだろうか。
場所提供に感謝しよう。

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