短期募集
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1 天祥院英智
天使から、『友達』へ
ああ、よく開いてくれたね。君が僕の捜し人ならば、お茶を一杯飲みきる迄で良い…少し話を聞いてはくれないかい？
この夢ノ咲のアイドルならば楽譜はいつでも目にするだろう。けれどまっさらなまま、自らが楽譜そのもの、シナリオの登場人物一員となり書き記される瞬間を大勢の民衆が夢見る空間に毎日のように息吹を吹き込み、時には壁にも床にも音律を書き込んで僕の幼馴染の眦を吊り上げさせる彼……うん、この手紙の始まりにも明記した通りだ。僕の捜し人はもう分かってくれたかな？僕を『テンシ』と称したかつての『友人』──では改めて、ひと匙の毒でも混ぜた紅茶を淹れようか。

前提条件としては、このサイトの規約をクリアしている現役転校生ちゃんである事はお願いしたい。
時間軸は月永くんの復学後であり【ダイナーライブ】の前である事。気持ちはかつての友情と憧れと僻みと憐憫と、それから……『皇帝』として感じてはならないと戒めつつも拭い切れない後ろめたさや、思慕……そういった諸々を綯い交ぜにして拗らせたような、要は僕自身にも計り兼ねる形容し難い『特別』な感情である事だけを認識、自覚している状態だ。君からの感情は友好的なものを望めるべくもないけれど、せめて会話が成り立つ程度には関心を持っていて欲しい。その奥の気持ちは初回からある程度メタファーな認知として教えてくれていても、伏せておいて流れ行く侭いずれなんらかの形で明らかになっても……どちらでも楽しいだろうね。

──僕の願いはね月永くん、無邪気な連弾をやり直すなんて夢見がちな愚を侵すことではないんだ。それでも、復学した君をつい目で追い擦れ違えば戯れと声を掛け……君の存在に気を取られる僕に、願わくば気付いて欲しい。言葉を交わして、思惑や意見を絡ませ、その果てに僕と君の間に何かが生まれたなら僥倖と言えるだろう。
故に、言葉遊びを主に時折描写も交えつつ、物語を紡いで行けるのが此方側の理想だね。会話のテンポや展開はその時々で構わないし写真添付等にも抵抗は無い。僕は終日受信だけならば可能だから、君の都合の良い時に返事をくれると嬉しいよ。

さて、……ここまで長らくのお付き合いをありがとう。冗長な話だったけれど、僅かでも君の興味を引けたかな？そうならば是非、君なりの言葉で書き綴った文章と連絡のつくアドレスを添えて送ってはくれないかい？部屋の鍵は僕が用意しよう。
それじゃあ、生徒会の仕事をしながら紅茶の薫りに包まれつつ、のんびりと君を待つとしよう。早くおいで、僕の、……『梢の駒鳥』。

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