短期募集
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1 膝_丸乞うる我ら二振一具の兄弟、千代を越えて尚も此処に在り続ける誉れ高き源_氏の重宝。宵闇に仄かに浮かんだ、あの淡い色彩を覚えている。うつくしい刀だ、と。他の追随を赦さぬ気高さを纏い君臨する、惣領に相応しい一振り。幾ら時代が積み重なろうと、幾振り名剣名刀が生まれようと、俺にとっての唯一は変わらんぞ。兄者、──…俺の、自慢の兄だ。
ただ、兄弟として過ごしたい。空白の幾百年を埋めるが如く、俺の世界に兄者と云う風を吹き込んで欲しいのだ。気紛れの一匙、如何か俺へ。束の間の幸福、虚構の世界、それが何だ。兄者が俺の元を訪ねてくれたならば、漸く季節は芽吹く。遅刻した春を掴んで、兄者に贈ろう。
……たった少し、永らえに生きる俺達にとっては瞬きよりも短い時間、俺と共に在って欲しい。他愛無い話に興じて、寝際には見送り、戦に昂り、我らが私室に帰る日々。有り触れた優しさと甘さで満たし、ゆっくりと流れる安寧を享受したい。
──良いか、兄者。余りにも遅いと、待ち草臥れた俺が鬼と化すやも知れぬぞ。如何か斬ってくれるなよ、俺は弟なのだから。
(規約厳守、帯使用、雰囲気重視、期間三日、提供募集共に源_氏、期間区切りでの兄弟交代可)
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2 膝_丸…兄者ァアアア!──と、腹から声を出してみれば届くだろうか。泣いてはない、泣いてはないぞ。例え幾ら兄者を待ち惚けようと、我らは仲の良い兄弟なのだから必ず巡り逢うと信じている。…うむ、信ずる者は救われると何処ぞの刀も言っていた。
夏は遠い、未だ共に浸れる夜も有るだろう。陽炎と消ゆるその前に、此方へ来てはくれないだろうか。
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