鞘 - 短期募集

1 南／海／太／郎／朝／尊
鞘
研いだ切っ先に移る己が顔。冷たく、無言で、何も映さない。
長きに渡り、独りで己が対峙して来た。主の赴く侭、戦の起こる侭。だがしかし、刀は人の心をひとつ知った。恋慕、と言う感情。誰かを乞い慕い、思い通りに行かないと唇を噛み、その人、その刀が欲しいと夜な夜な吠える無言の刹那。…君は何をして、何を思っているのだろうか。人ならざる物が、今刀ならざる物になろうとしている。止めなければ。自らの形状を保たなければ。…先ずは、己が鏡に自らを映そう。君と言う鏡に。
そして、己が酷く醜い顔をしていたら、君の前から去ろう。要らない、何も、捨ててしまいたい。計算をして、数式を出して、弾き出せない感情を、何方か、解を出す手伝いをしてくれまいか。お礼も何も、この刀身ひとつしかないが、全てを曝け出すには十分でしょう？

提供は、
・南／海／太／郎／朝／尊
・肥／前／忠／広
・陸／奥／守／吉／行
全て、鞘。

君の昂りを納める鞘に成ろう。もし、必要であると多少なりとも思えたのであれば、希望の刀と帯を添えて連絡を賜う。難しくしか君を誘えない堅物をどうか受け入れておくれ。待っているよ、君の来訪を。
2019/8/15(木)0:28
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