短期募集
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1 朔/間/零あかるいよなか『六月××日の午前三時頃には、超巨大質量隕石が地球に衝突する見込みで──……』
突如宣告された地球最後の日。だというのに、折り目正しくスーツを着込んだニュースキャスターはテレビの中でよどみなく原稿を読み上げる。『超巨大』と銘打たれた隕石の直径は忘れてしまったが「地球は宇宙という射的場に漂っているようなものだ」と、以前、なにかで読んだ記憶がある。超巨大というぐらいなのだし、地球の何処に落下したとしても、すべてが塵と化すのだろう。その瞬間、世界は明るい夜中を迎えるのかもしれない。
無論、実際に隕石は降って来るはずもない。これらは、すべてたちの悪い暇人の妄想じゃ。……もしも、数日後、ほんとうに地球最後の日なってしまったら、おぬしはどう過ごす?我輩は、どうせ無に帰すのならば、おぬしの声を聞いていたいと思った。……というのは半分建前。要点を手短に言えば、暇を持て余した老人の寸劇に付き合ってくれる子を探している。ほれ、何をするにせよ『話の取っ掛かり』というやつは必要じゃろ。だからと言って、地球最後の日などと掲げるものではない?……くく、それを言われてしまったら、ぐうの音も出んわい。……悪趣味に付き合わせるんじゃ、おぬしが望むのなら『地球最後の日』を彩るためになんだって用意しよう。臨場感をだすには、油の味ばかりする安っぽいポテトチップスでも必要かのう……?下らない与太話で夜を明かすも良し、どうしたって迫りくる隕石から逃れられはしないだろうが、足掻くために互いに折り重なっても良い。すべては我々次第。時が過ぎても尚、隕石が落ちてこなかったら、……その時は、奇跡を喜び抱き合いながら、ひとつずつ互いのことでも教え合おうか。
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・媒体/帯
・期間/一日〜一週間
・提供/零、薫 募集/不問
・特筆すべきNG事項があれば申告を
・募集は記事削除まで
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